わたしのうた

風の中でねむる英雄の頬に
くちづけのかわりに木漏れ日はそそぎ

肉球を地面につける犬猫は
生きにくいからだで今日も生きに行く

だれを抱きしめるにも許可がいるのに
願ってもないことが叶うこの世界で

わたしは何を渡しに行こう