長い長いため息のようなうた

長い長いため息のような
短いうたを口ずさんだあと
くるくるまわるオルゴールの
ふたを静かに閉じるとき
そこにいたのは目をみはるほど
小さく緻密なトイドール

どこかに失くした宝石は
どこかで変わらずきらめいて
いつか どこかで思い出す